ファンタジースプリングスホテル

前回のファンタジースプリングスに続き、今回はファンタジースプリングスホテルの魅力についてご紹介させていただきます。来たる6月6日にオープンから1周年を迎える東京ディズニーシーの8番目のテーマポート、ファンタジースプリングスの魔法の泉のほとりに立っているのがファンタジースプリングスホテル。

ディズニーホテルとしては6つ目、ホテルミラコスタ同様にパークの世界を一貫して楽しめる、パーク一体型のホテルです。大きな特徴として、滞在スタイルに合わせて２つのシャトーから選べます。今回私が紹介するのは、デラックスタイプのファンタジーシャトーです。

そんなファンタジースプリングスホテルは、旅と冒険を愛する「ダッチェス」さんという女性によって建てられました。ディズニーリゾート公式サイトにも詳しいバックグラウンドストーリーが記載されています。

昔々、はるか遠いところに、精霊の住む魔法の泉がありました。
泉の精霊は美しい庭を育むかたわら、好奇心の赴くままに水の流れに乗って旅をし、数々のファンタジーの物語に出会いました。
精霊は魔法の泉へ戻ると、魔法の力を使って泉のまわりの石や木をけずり、出会った人々に似た複雑な形をつくりだしました。そして、旅先で耳にしたいくつものメロディを口ずさみながら、水を踊らせてはしゃぎまわりました。

時は流れ、ある日、旅と冒険を愛する“ダッチェス”と呼ばれるひとりの女性が、この美しい魔法の泉にやって来ました。彼女が、泉から湧き出る水や川の流れをたどって進んでいくと、そこにはさまざまな物語の世界が広がっていました。
魔法の泉に魅了された彼女は、その近くに別荘を建てましたが、やがて、より多くの友人たちとこの物語の世界をわかちあうために、大きな屋敷を建てました。
いまでも、泉から流れ出る小川をたどっていけば、さまざまな物語の世界を訪れることができるでしょう。

ホテルに飾られているタペストリーに、「ダッチェス」さんと思われる女性が描かれていますが、ホテルのキャストさんに聞いたところ、誰も会ったことがなく本当の姿は知らないそうです。

謎に包まれたバックグラウンドストーリーが、更にホテルの滞在を楽しくしてくれます。

それでは、ファンタジースプリングスホテルの魅力をご紹介していきます。

魅力その1. グランパラディ・ラウンジ

ファンタジースプリングスホテルに入ると、まず目に入るのがファンタジースプリングスに面した大きな窓がある、開放感のあるロビーラウンジ「グランパラディ・ラウンジ」です。ディズニーホテルのラウンジの中でも私が今までで1番感動したラウンジです。

日の光がたっぷりと降り注ぐ開放感あふれる空間で、非日常を味わえる極上の時間を過ごすことができます。
とても高い天井には淡い空が広がり、柱には藤の花をモチーフにしたランプが飾られています。

こちらでは、ケーキやパフェ等の本格的なデザートやキッシュやタルティーヌ等の軽食、紅茶やワインまで幅広いメニューをいただくことができます。メニュー内容は季節によって変わるので、ぜひ色んな季節に訪れて楽しみたくなります。
こんな素敵な非日常空間でいただける、お料理や紅茶は見た目も美しく見ているだけでうっとりするほど。
もちろん味も本当に美味しくてまさに「至福」でした。

極上の非日常空間で、優雅なティータイムを楽しめばきっとまたここに戻ってきたくなります。

魅力その2. ローズコート

ファンタジースプリングスホテルに宿泊したらぜひ訪れて欲しいのが「ローズコート」。
美女と野獣をモチーフにしたロックワークが楽しめて、美しい薔薇も鑑賞できる素敵な中庭です。
ホテルエントランスを入り、左側のレセプション奥側の入口から入ることができます。
入口を出るとすぐにテラスがあるので、このテラスからの景色もぜひ堪能してください。
ファンタジースプリングスを一望でき、夜には花火も鑑賞することができます。

ローズコート手前にあるテラス
ファンタジースプリングスとグランドシャトーが見渡せる

美女と野獣をモチーフにしたロックワーク
ベル・野獣だけでなくポット婦人やチップ、ルミエールなどたくさんのキャラクターがいます

時間があればぜひ夜にも訪れてみてください。ライトアップされた神秘的な世界が広がっていますよ。

昼間と夜では全く違う顔をもつローズコート、宿泊者しか入ることができない特別な場所なのでぜひ散策してみてください。

魅力その3. インテリアと客室

ファンタジースプリングスホテルのこだわり抜かれた美しいインテリアと、あらゆるところに散りばめられたディズニー映画の世界。退屈する時間なんて一瞬たりともありません。
インテリアの中でも、特によーく見て欲しいのが照明、いちいち可愛いのです。

レセプションの天井には可愛いお花の照明が・・・
1つ1つ違う色や形で見ていて飽きません

ファンタジースプリングスホテルには様々な場所ににトンボをモチーフにしたデザインが施されていますが、このトンボも実はバックグラウンドストーリーがあります。
「ダッチェス」さんの家の家紋にはトンボがあしらわれていたため、トンボに親近感を抱いていたそう。トンボを追いかけていった先に見つけたのが、魔法の泉だったのです。
背景にあるバックグラウンドストーリーを知ると、こういったモチーフも繋がって見えます。最高にワクワクしませんか？

客室へ向かうまでに、数々の絵画を目にします。そこにはたくさんのディズニー映画の世界が散りばめられていて、ディズニーの世界観にどっぷり浸かることができます。まるでディズニーの美術館に訪れたかのような気分です。

ファンタジーシャトーの客室は、壁紙や照明器具などいたるところに、「ラプンツェル」や「バンビ」などのディズニー映画のキャラクターや草花をモチーフにした装飾が施されています。お部屋のタイプで「アルコーヴ」タイプのお部屋を選ぶことをお勧めします。このアルコーブが何とも可愛らしいです。
ベッドフレームにはお花の色と一体化した「パスカル」がいたり、お風呂のドアには、電気をつけるとプリンセスと魔法のキスでお馴染みの「ルイス」が浮き出てきたり、クローゼットからは今にも「ユージーン」が出てきそう。

お部屋の中もディズニー映画の世界が散りばめられていて、想像を膨らませながら新たな発見をするのがとても楽しかったです。選ぶお部屋のサイドにもよりますが、お部屋からの景色も楽しみの一つ。
私が宿泊したのは「ローズコートサイド」で、先程紹介したローズコートの庭園側に位置したお部屋になります。
どのお部屋位置にアサインされるかは当日までわかりませんが、運が良ければこんな素敵な景色も拝むことができます。必ずしも願いが通じるかはわかりませんが、事前に「お部屋リクエスト」をしておくといいかもしれません。

ライトアップされたローズコートの奥には
ファンタジースプリングスエリアも見えます

魅力その4. 専用入場ゲート

ディズニーホテルに宿泊する最大のメリットが、宿泊翌日に利用できる「ハッピーエントリー」。
一般ゲストよりも15分早くパークに入ることができる権利です。
ファンタジースプリングスホテルに宿泊すると、この「ハッピーエントリー」だけではなく、何と専用の入場ゲートから直接ファンタジースプリングスに入ることができます。
ファンタジースプリングスホテル宿泊者のみなので、ミラコスタの「ハッピーエントリー」の列よりもゲストの数は断然少なく、ストレスフリーで入場可能です。

一般ゲストが入場するディズニーシー側ゲートからファンタジースプリングスまでは、大人の足で15分ほど。
とにかく、遠い・・・。移動の15分＋ハッピーエントリーの15分で実質30分もお得にファンタジースプリングスを楽しむ事ができます。人の少ないうちに写真撮影をするのも良し、大人気のアナ雪のアトラクションをループするも良し。パークでの朝の30分ってもの凄く貴重なんです。朝を制すものは1日を制すと言っても過言ではありません。
ホテルには興味がなくて、ファンタジースプリングスのアトラクションだけが目的の人でも、この特典のために宿泊する価値はあるのではないでしょうか。

以上、ファンタジースプリングスホテルの魅力を4つお伝えしました。
伝えきれていない魅力がまだまだ沢山ありますが、この4つだけでも大分魅力が伝わったはず・・・。
オープンから間もなく1周年を迎えるファンタジースプリングスホテル、相変わらず予約は争奪戦が繰り広げられているみたいですが、オープン当初に比べると予約とりやすくなったのではないかと予想されます。

ファンタジースプリングスに行きたい方、ディズニー映画の世界観で非日常なホカンスを楽しみたい方はぜひ！！
ファンタジースプリングスホテルへ行ってみてください。