~シッダールタ~ 舞台鑑賞へ

矢野 弘子

「人にとって最大の謎は自分が自分自身であるということ」
ノーベル文学賞受賞作家であるヘルマン・ヘッセの最高傑作「シッダールタ」

ヘルマン・ヘッセは、20世紀前半の激動のヨーロッパを生きた作家であり、2つの世界大戦に衝撃を受け、インドを訪れたことをきっかけに東洋思想と出会い、自我を探求し思索を深め、古代インドを舞台に宗教家が悟りに至るまでの姿を「シッダールタ」に描いた。
自我が向かう先、そして人間の存在とは何かという人類の命題に、劇作・長田育恵×演出・白井晃×音楽・三宅純のタッグが挑む!

という作品を観にいきました。

この難しそうな話をどう「現代を映す舞台へと昇華」するのか
主演は『草彅剛』。 彼のお芝居を実際に見てみたくてチケットをゲット。

少し緊張しながら席に着き、開演を会話しながら待っていると、なんの合図もなく(すっ)とお芝居が始まって驚き
舞台ってこんな風に始まったっけ??と困惑しつつ、まんまと今自分がここからすぐ傍にいる人の人生を見るようにストーリーに入っていきました。

舞台美術も球体の一部に居るような、蓮の花の中に居るような、とてもシンプルな造りなのに
時代や背景の壮大な動きの見せ方がとてもステキでした。

様々な選択をし経験して絶望して出会い別れ再会を果たして
なお自らさらに深く問いかけて悟りの境地にたどり着く時に見えた景色とは・・・
この壮大な世界を主演の草彅さんはほぼ出っ放し、セリフもとてつもない多く
凄いパワー、なのにそのお芝居と声の響きがとても心地よくて本当にすごかったです。

後半に出てくる川がとても印象的で、自然の美しさ怖さ以外にも豊かな表現が切なく色々な感情が溢れる感じでした。

終わった時、自分の人生もとても壮大でそれを知って今ここに現実に戻ってきた感覚。
いいような悪いような、正しいような間違いのような、怖いような楽しみのような・・・

なんかがんばろう、そんな感覚をまとめて浴びた体験でした。

記事一覧
STREAMS
SITE