コレスポンデンス展

冨田 涼

サウンドウォーク・コレクティヴとパティ・スミスのコラボレーション。

平面や立体の作品も少しあった。

メインは四方の壁いっぱいに映し出される映像で、パティ・スミスが自作の詩を朗読する。
森林火災や、鯨の泳ぐ海で石油を探すための爆破映像、チェルノブイリなど。
環境破壊を訴えているのかと思ったが、映画の撮影風景の映像もあった。

環境問題というよりは、パティ・スミスが生まれてから身を置いてきた世界の断片といった趣。

映像のセンスも良かったし、パティ・スミスは声が良い。
絵画の展覧会よりも、感情に訴えかけてくる。
来場者はあまり意味を考えなくてもいい。
もちろん、今回はパティ・スミスというメジャーなアーティストがからんでいるので大きな美術館が興味を示したのだろうが、 これから美術館はこういうイベントを増やしていくかもしれない。

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