
1996年9月14日に公開された
岩井俊二監督の「スワロウテイル」のリマスター上映を観に行きました。
10代頃はじめてDVDでみてアンダーグラウンドな雰囲気とストーリーに
すっかりのみこまれました。
YEN TOWN BANDのCDももってました。アゲハ蝶のジャケットの。
大人になってあらためて観ると
今の日本ってちょっとこんな感じしない?と思ったり
居場所があるようでないような
それでもその場所でなんとか生きようともがいている感じが
今観ても痛くて切ないです。
すきな作品が映画館で観られて
復刻版のパンフレットも買えて…非常にうれしいです。
岩井俊二監督の映画でもう1つすきな作品が
2016年に公開された「リップヴァンウィンクルの花嫁」
主人公が結婚式の代理出席で出会った女性が言った
「この世界は本当は幸せだらけなんだよ」という言葉が印象的でした。
彼女は当たり前のこととされることでも
そんなに簡単に幸せが手に入ってしまったら
有り難くて壊れてしまうからお金を払って買うんだと言います。
人はみんな猫をかぶって生きていて
お店で店員さんが袋詰めをしてくれて笑顔を向けてくれるのも
宅配便のおじさんがここと言った場所に荷物を届けてくれるのも
お給料が発生しているから。
割り切ってその役を演じて猫をかぶっている時間。
本当は幸せだらけなのに。
昨今猫をかぶらないとなにかを与えることも受け取ることも
とても難しくなっているのかもしれないと考えさせられます。
素直に物事を受け取る主人公が猫をかぶった人たちに翻弄され
傷つきながらも不器用に生きる姿がすきです。

