午後の網目のこと

営業

最近、マヤ・デレンの「午後の網目」をちょいちょい観ております。
これは有名な作品なので、映画好きな人はもう知っているのだと思いますが、
実験映画の古典として扱われるだけあって、素敵な作品となっております。
以下にリンクを貼っておきます。15分くらいです。

Meshes of the Afternoon, Maya Deren, 1943. Soundtrack by Seaming (Commissioned by Birds Eye View)
My soundtrack was commissioned by BIrds Eye View, for 'Sound...

マヤ・デレン演じる主人公が帰宅すると家の中に異変を感じとる。様子を窺いながら二階に上がっていく。というシーンが繰り返されます。
繰り返すといってもまったく同じではなく、徐々に変化していくのですね。
これはまったく個人的な感想ですが、ジョルジョ・デ・キリコの絵画を思い出します。生と死の境みたいな雰囲気がよくできているなと。

あと、デヴィッド・リンチの「ロスト・ハイウェイ」の最初の部分も「午後の網目」なんじゃないかと思う次第です。
ある男が自宅に届いたビデオを再生してみると、何者かが撮影したその男の家が映っていた。別の日にまたビデオが届いて、そこではさらに家の奥にまで入ってきていた。というアレですね。

そのようなわけで「午後の網目」は色々なところにリンクしていく感じが面白いので、機会があったら観てみるといいかと思います。

記事一覧
STREAMS
SITE